好き
“あなたが好きです”
言いたくてもなかなか言えない言葉。
何度口にしようと思ったことか。
でも恥ずかしくて言えない。
女の子って
そうゆう言葉待ってたりするのかな?
「じーんっ」
ある日の放課後。
里奈と待ち合わせをしていた。
俺は時間どおり、
里奈は5分遅れてやって来た。
「ごめん!待った?」
いつもだったら
『待ったに決まってんだろ!?』って
冗談半分で言う。
でもこう言った。
「全然。待ってねぇよ」
「え?」
里奈も不思議そうな顔してる。
俺だっておかしいと思う。
熱あるんじゃないかって。
「仁、どうしたの?」
「別に。なんか食う?」
「・・・うん」
里奈の手をとって歩き出す。
俺がおかしな理由。
偶然聞いちゃったんだ。
『優しい彼氏のほうがいい』って。
なんかそれ聞いたとき、ズキッてきた。
俺、全然優しくなんかないじゃん。
いっつも自分勝手にしてる。
里奈、俺のこと嫌いかも。
そう考えたから、
いつもとはちがう“オレ”になってみた。
「ねぇ。仁ってば!」
「え?」
俺から手を離し、立ち止まる。
怒ってるみたい。
「なに?」
「なにって。さっきから呼んでるのに」
「ごめん。で?」
「なんか今日変だよ?いつもの仁じゃない」
『そうだよ』とも、『ちがう』とも言えなくて。
黙ったままでいた。
里奈は言う。
「話してよ。思ってることぜんぶ」
こうゆうときって言うもんなの?
―言ってすっきりしたい。
男が簡単に弱音吐いてもいいの?
―たまにはいいでしょ。
言っても嫌われない?
―・・・。
これ。さっきから俺の中で引っかかってること。
言いたいけど、嫌われないかって心配なんだ。
里奈には嫌われたくない。
みんなが俺のこと嫌いでも
里奈だけは。
里奈だけは俺のこと好きでいてほしい。
「好きっ!」
息をいっぱい吸い込んで。
思ってることぜんぶを言った。
「あなたが好きです。
里奈が好きです。ずっと好きです!」
誰が見てるか聞いてるかなんて気にしない。
里奈に届けば。
好きでいてもらいたいなら
まず俺が言わなきゃいけないんだよね。
ちゃんと自分の気持ち伝えた。
「俺がおかしいのは、里奈のせい。
里奈のこと好きで好きでたまらないから」
「仁聞いて?
あたしね、ずっとその言葉待ってたよ。
いつ言ってくれるかなって。うれしい・・・」
涙があふれそうな里奈。
涙は見ないで抱きしめた。
誰が見てるか聞いてるかなんて気にしない。
俺たちは俺たちだから。
ない頭使って考えた。
答えはあってたみたい。
『好き』
たったこのひとこと。
F
++あとがき++
里奈からのリクでしたっ!
愛しの仁さんに『ない頭』とか言って
ごめんなさい(笑)
これも愛ですから。愛。
感想・リク待ってます☆☆
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